前編の続きです。
5. 非常食はフリーズドライ
非常食を持って行くとしたらフリーズドライの食品がオススメです。
理由は2つ
理由は2つ
- 軽いこと
- 味のバリエーションが豊富であること
まずとにかく軽いことは重要です。多少かさばりますが、カップ麺よりはまだましです。
海外のサイト(Winter Camino – 20 tips )で冬のカミーノにやたらチョコレートがオススメされており、お菓子というより非常食として持ち歩いていたのですが、ほとんど減らず後悔しました。一食のボリュームが大きいのでお菓子を食べるお腹の余裕はありませんでしたし、1つ1つは重たくないのにまとまった数になるとけっこう重かった。たまたま家にちょうどいいのがあったので持って行ったのですが、もし欲しければ現地で都度買ったほうがいいです。
また味のバリエーションも豊富で、飽きにくいです。ちょっと前までフリーズドライと言えばお味噌汁や卵スープでしたが、色んな種類のフリーズドライ食品が売られています。
当然ながら外食ではほとんどスペイン料理です。昼ごはんはほとんどボカディーデョというフランスパンのサンドイッチになり、晩ごはんでも主食はパンです。パスタすらもほとんど見かけず、外食メニューのバリエーションが少なかったです。
スペイン料理は日本人の口に合うしおいしいので大きな問題にはならないのですが、たまには違ったものが食べたい!と思ったとき、フリーズドライのお茶漬けを食べたらほっとできました。
こんなやつ↓
お茶漬けは一袋が小さいので、おやつにも食べられますし、二袋(以上)食べればちゃんとしたごはんにもなり調節ができるのも良いところです。
ただし、通常フリーズドライ食品は器が必要ですのでご注意を。
私はこれを持って行きました↓
器にもなるし、密封できるのでスーパーで買ったチーズや生ハムを持ち運ぶのにも便利でした。使ってないときは小さくできるのもバックパッカーには助かります。
山用のフリーズドライ食品であれば袋にお湯を注いで直接調理できるようになっています。例えばこういうやつ↓
ちなみに非常食ですが、基本的には必要ないです。行く前には状況が分からず、レストランがないかもしれない、 食糧を調達できないかもしれない、と心配して非常食を持って行ったのですが、2番で書いたように意外とお店は開いていました。
しかし時には、道中で買えると思ったけどたまたまその区間ではお店がなかったとか、足が痛くて今日はもう出歩きたくないとか、そういうときのために、日本から持って行くのであれ現地で買うのであれ、食糧を少し持っていると安心は安心です。
6. スペイン語が話したくなる
持って行かなくて後悔したのは、スペイン語の語学本でした。
私はスペインは2回目で、前回来たときの経験から旅行業に携わる人以外はほとんど英語を話せないことを知っていたのですが、そんなときは日本語で乗り切っていました。だから今回もスペイン語は話せないけどなんとかなるだろうと思っていたのです。
私はスペインは2回目で、前回来たときの経験から旅行業に携わる人以外はほとんど英語を話せないことを知っていたのですが、そんなときは日本語で乗り切っていました。だから今回もスペイン語は話せないけどなんとかなるだろうと思っていたのです。
しかし、「◯◯はどこですか?」とか「◯◯まで行ってください」とか「◯◯」さえ言えればだいたい分かってもらえる通常の旅行とは違って「公営ではなく私営のアルベルゲはどこですか?」とか「このペースで歩いてて11時までに間に合うと思う?」とか、少しだけ複雑なことを聞きたい場面が多く、スペイン語が少しでも分かったら、、と何度も思いました。
また何より、ペレグリノもやはりスペイン人が多く、スペイン語しか話せない人も多かったので、「どこから歩いてるの?」とか「どうして歩いてるの?」とか簡単な会話だけでもできたらもっとカミーノのことが深く知れたんじゃないかなと思うので、「初めてのスペイン語」的な本を持って行くといいかもしれません。
普段とはモチベーションが違うので勉強としての効率もいいのではと思いました。
また何より、ペレグリノもやはりスペイン人が多く、スペイン語しか話せない人も多かったので、「どこから歩いてるの?」とか「どうして歩いてるの?」とか簡単な会話だけでもできたらもっとカミーノのことが深く知れたんじゃないかなと思うので、「初めてのスペイン語」的な本を持って行くといいかもしれません。
普段とはモチベーションが違うので勉強としての効率もいいのではと思いました。
ちなみにWi-fiを持って行っていたので、落ち着いた場所であればGoogle翻訳も使えて、使えたときにはとても便利でしたが、場所によっては2G回線しかなく全然つながらなかったり、会話の中で入力している暇がなかったりするので、Google翻訳だけで会話を乗り切るのは難しかったです。ただ、スペインの人はこちらが分かってなくてもかまわず話してくるので、Google翻訳に向かって話してもらうのはかなり使えました。
7. 持って行って良かったもの
5. で書いたフリーズドライのお茶漬けとコップの他、絶対必要ではないけど持って行って良かったのは下記の7つ(+靴)です。
お手拭き
毎日アウトドアなので手はきれいとは言えませんが、日本のようにレストランでお手拭きが出てくることはないです。多少汚くても我慢すべきですが、10枚入り程度の小さめものでもあれば安心です。
変圧器付きのドライヤー
行く前はいらないだろうと思っていたんですが、特に冬場だったので、お風呂上がりにささっと髪を乾かしてしまえたのは思った以上に便利でした。また、濡れた靴を乾かすときにも使えたのが良かったです。必須ではないですが、余裕があれば持って行ってもいいなと思いました。
持って行ったのはこれ↓
折り畳み傘
基本的にはレインウェアでしのぐつもりでしたが、冬のガリシア地方は雨ばかりと聞いていたので一応持って行きました。ほとんどレインウェアで事足りたのですが、土砂降りの雨の日があり、この日は傘なしでは厳しかったです。携帯性を重視したものだとレインウェアと同等の効果しかなく、風も強いので、ある程度ちゃんとした折り畳み傘のほうがいいです。また、宿に着いて街歩きをするときにも必要です。
ハイドレーション
私はもともとあまり水を飲まない上にめんどくさがりなので、いちいち水を取り出すのめんどくさいなと思って持って行きました。
気温は低いですがやはり歩き続けているので汗はよくかきます。しかし急いでいたり疲れてたり、水を取り出すというそれだけのことをつい敬遠してしまいがちな状況だったので、歩きながらペースも落とさずにいつでも水が飲めるハイドレーションは重宝しました。脱水症状にならないためにもあると良いと思います。
行く前はいらないだろうと思っていたんですが、特に冬場だったので、お風呂上がりにささっと髪を乾かしてしまえたのは思った以上に便利でした。また、濡れた靴を乾かすときにも使えたのが良かったです。必須ではないですが、余裕があれば持って行ってもいいなと思いました。
持って行ったのはこれ↓
折り畳み傘
基本的にはレインウェアでしのぐつもりでしたが、冬のガリシア地方は雨ばかりと聞いていたので一応持って行きました。ほとんどレインウェアで事足りたのですが、土砂降りの雨の日があり、この日は傘なしでは厳しかったです。携帯性を重視したものだとレインウェアと同等の効果しかなく、風も強いので、ある程度ちゃんとした折り畳み傘のほうがいいです。また、宿に着いて街歩きをするときにも必要です。
ハイドレーション
私はもともとあまり水を飲まない上にめんどくさがりなので、いちいち水を取り出すのめんどくさいなと思って持って行きました。
気温は低いですがやはり歩き続けているので汗はよくかきます。しかし急いでいたり疲れてたり、水を取り出すというそれだけのことをつい敬遠してしまいがちな状況だったので、歩きながらペースも落とさずにいつでも水が飲めるハイドレーションは重宝しました。脱水症状にならないためにもあると良いと思います。
水筒
温かい飲み物用の水筒です。休憩中はやはり少し寒くなるので、温かい飲み物が飲めるのは良かったです。とはいえ冬場ですのでそんなに大きくなくても大丈夫だと思います。
こういうやつ↓ですね。大きさよりもとにかく軽さを優先して買いました。
お湯が入ってなければかなり軽いです。夏場は冷たい水が持ち運べるので夏場でもあると良さそうです。
帽子
けっこう風が強いので、毛糸の帽子はあって良かったです。防寒にもなります。
モバイルバッテリー
携帯やカメラが充電できるかどうか心配していたのですが、冬は人が少ないので意外とコンセントは使えました。けれどやはり他の人と譲り合って使わなければいけないので、チャンスがあったときにモバイルバッテリーに充電しておき、コンセントが使えないときはモバイルバッテリーから充電できるようにしておくと安心でした。充電器は2ポート(以上)ついてるやつが便利ですね。
トレイルランニング用シューズ
これはここに書くことではないかもしれませんが、トレランシューズで行ったのは個人的には正解だったので。
行く前、靴をどうするかは非常に迷いました。脚力のある人なら多少重くてもトレッキングシューズで良いと思うのですが、歩きに自信がなかったので重たいトレッキングシューズが不安でした。
道はほとんどが歩きやすい山道か、アスファルトの道なので、足首が守られている必要性はそれほど感じませんでした。なので軽いトレラン用のシューズはオススメです。
ちなみに、雨で靴は濡れやすいのでゴアテックスは絶対です。
重たい荷物を持って歩くので靴底は堅めで反発性の高いものがいいよとお店の人に言われたので、私はホグロフスのトレイルランニング用シューズにしました。
ポケッタブルバッグ
これは私は持って行っていかなかったのですが、友人が持っていていいなと思いました。私は軽量化のため町歩きのための鞄は持って行っておらず、ポケットに財布を入れてうろうろしたり、ビニール袋で代用したりしていたのですが、日本を出てから帰ってくるまで、食事や買い出しのために出歩いたり、カミーノ前後に観光したり、意外と町歩き用の鞄があると便利そうでした。
もちろんそのためにしっかりした鞄を持っていく余裕はないので、軽くて小さく折りたためるポケッタブルバッグがあると良さそうでした。
こういうやつ↓ これは140gだそうです
温かい飲み物用の水筒です。休憩中はやはり少し寒くなるので、温かい飲み物が飲めるのは良かったです。とはいえ冬場ですのでそんなに大きくなくても大丈夫だと思います。
こういうやつ↓ですね。大きさよりもとにかく軽さを優先して買いました。
お湯が入ってなければかなり軽いです。夏場は冷たい水が持ち運べるので夏場でもあると良さそうです。
帽子
けっこう風が強いので、毛糸の帽子はあって良かったです。防寒にもなります。
モバイルバッテリー
携帯やカメラが充電できるかどうか心配していたのですが、冬は人が少ないので意外とコンセントは使えました。けれどやはり他の人と譲り合って使わなければいけないので、チャンスがあったときにモバイルバッテリーに充電しておき、コンセントが使えないときはモバイルバッテリーから充電できるようにしておくと安心でした。充電器は2ポート(以上)ついてるやつが便利ですね。
トレイルランニング用シューズ
これはここに書くことではないかもしれませんが、トレランシューズで行ったのは個人的には正解だったので。
行く前、靴をどうするかは非常に迷いました。脚力のある人なら多少重くてもトレッキングシューズで良いと思うのですが、歩きに自信がなかったので重たいトレッキングシューズが不安でした。
道はほとんどが歩きやすい山道か、アスファルトの道なので、足首が守られている必要性はそれほど感じませんでした。なので軽いトレラン用のシューズはオススメです。
ちなみに、雨で靴は濡れやすいのでゴアテックスは絶対です。
重たい荷物を持って歩くので靴底は堅めで反発性の高いものがいいよとお店の人に言われたので、私はホグロフスのトレイルランニング用シューズにしました。
ポケッタブルバッグ
これは私は持って行っていかなかったのですが、友人が持っていていいなと思いました。私は軽量化のため町歩きのための鞄は持って行っておらず、ポケットに財布を入れてうろうろしたり、ビニール袋で代用したりしていたのですが、日本を出てから帰ってくるまで、食事や買い出しのために出歩いたり、カミーノ前後に観光したり、意外と町歩き用の鞄があると便利そうでした。
もちろんそのためにしっかりした鞄を持っていく余裕はないので、軽くて小さく折りたためるポケッタブルバッグがあると良さそうでした。
こういうやつ↓ これは140gだそうです
8. 持って行って後悔したもの
必要と書いてあって、結局いらなかったものは、枕カバーと日焼け止めです。
枕カバーは昔はなかったのか、「色々な用途に使える大判の布を持って行って枕カバーにもすると良い」と書いてありましたが、今は使い捨ての枕カバーがもらえるので不要です。
日焼け止めは、冬でも日差しが強いと書いてあったのですが、全然そんなことなかったです。むしろ雨がちなので風に負けない折りたたみ傘があったほうがいいです。
防寒具として持って行ったダウンジャケット、超薄型のネックウォーマー、 毛糸のパンツは不要でした。少なくとも2013年の冬は、東京と同じと考えて良く、歩いていれば温まるし、たいていの室内は暖かかったので、冬山に行くほどの装備は必要なかったです。手袋は持って行って後悔はしませんでしたが、なくても困りはしなかったと思います。
タオルは、バスタオルがわりのスポーツタオルのほかに、ハンドタオルを2枚持って行きました。が、毎日洗濯していたのでスポーツタオル1枚で十分でした。私たちは3人いて、割り勘すると洗濯・乾燥機代がそれほど高くなかったので毎日洗濯できましたが、そうでなければタオルは何枚かあったほうがいいのかもしれません。
チョコレートは、Winter Camino – 20 tips でやたらオススメされていて家にたまたまあったので持って行きましたが、重かっただけでしたね。
9. 本を読むなら携帯でKindle/Kobo
本を読むのであれば電子書籍、できれば荷物を減らすため専用の端末より携帯アプリがオススメです。漫画は読みづらいですが、小説など文章であれば携帯の画面でもストレスはないです。それよりも荷物を減らしたほうがいいです。
電子端末であれば暗い中でも読めるというのも、電子書籍をオススメするもう一つの理由です。
アルベルゲは消灯、起床時間があるので、それ以外の時間の活動は極端に制限されます。特に冬は朝8時頃まで暗くてみんなの起き出しも遅いのに、時差ぼけで早めに目が覚めても下手に動くことができないのですが、電子書籍であれば暗い中でも読むことができます(光が漏れないよう寝袋の中に隠れるのをお忘れなく)。
10. 荷物は1gでも少なく
荷物は体重の1/10が望ましく、重くても10kgまで、というアドバイスを見てはいたのですが、荷造りを始めると不安からあれもこれもとつい詰め込んでしまい、なんとか10kg以内に収めるのが精いっぱいでした。
でも、最初から最後まで悩まされたのは荷物の重さで、私が一番筋肉痛になったのは肩でした。
家に帰ってきて、なくても良かったな、というものの重さを測ってみたら、2kg近くありました(8. 持って行って後悔したものの写真に写っているもの)。
行く前は不安になって色々持って行きたくなるのですが、その場ですぐ手に入らないと困るものはほとんどないですし、もし本当に困っていたら絶対に助けてもらえるので、いるかいらないか迷ったものは持って行かないという判断もアリです。実際、現地の状況が分かっているスペイン人のカミーノは身軽な人が多かったです。
1gでも軽く!を心がけて荷造りするくらいでちょうどいいと思います。
1gでも軽く!を心がけて荷造りするくらいでちょうどいいと思います。