2011年2月20日日曜日

現地通貨をどうやって用意するのがお得か?

旅行に行くときには、当然渡航国の通貨を用意しなければいけません。このとき、どうやって用意するのがお得でしょうか?

絶対とは言い切れませんが、たいていは以下の順番でお得です。
①クレジットカード
②クレジットカードでキャッシング(次回の支払いで返済した場合)
③両替
④トラベラーズチェック


①クレジットカード
今更説明するほどのことはないと思いますが、使えるならクレジットカードで支払うのが一番手数料が安いです。どのカード会社もたいてい1.6%くらいです。

ただし、決済されたときのレートが適用されるので、両替後に急激に円安が進んだ場合、両替しておいた現金のほうが得になることもあります(1回だけそういうことがありました)。

クレジットカードは、使う分だけ両替するのと同じですから現地通貨が余り、日本円に両替し直す手数料も必要ありませんし、使った分だけポイントも付与されるので、そういう意味でもお得です。

②クレジットカードでキャッシング
"キャッシング"なので、要するにクレジットカード会社からお金を借りる、ということです。クレジットカードで品物を買うのと同じように、現金を買うと考えると分かりやすいです。ATMから銀行からお金をおろすのと同じ感覚で、キャッシュカードの代わりにクレジットカードを差込んで、お金を引き出します。

前倒し返済もできますが、何もしなければクレジットカードの引き落としと一緒に借りた分を返済します。返済日までの利息が発生します。また、ATM利用料として、私が使っているカードでは1回210円が加算されます。

それでもたいていは両替の手数料よりは安いですが、返済日までの期間によっては金利の方が高くなることもあります。またクレジットカードと同じで、両替後に急激に円安が進んだ場合、両替しておいた現金のほうが得になることがあります。

海外ではATMはいたる所にありますし、利息も一定なので、いちいちこれは得なのかな、いくらになるのかな、と頭をフル回転させなければならない両替所よりも、騙される心配はないという意味では安心です。

また、両替では(特に移動してしまう場合)安い両替所を見つけると、その旅行で使う現金は今替えないとこんなに安い両替所はないかもしれない、、という葛藤が生まれますが、ATMはどこでも同じなので、小額ずつ引き出し、現地通貨を余らせる不安(aka 現地通貨を日本円に戻すときの手数料)も少なくなります。

ただし、いわゆる"借金"なので、たとえ一瞬でも借金はしたくない、という人には向きません。クレジットカードを使っている人なら抵抗はないと思いますが。

③両替
両替所で日本円を外貨に両替する方法です。

一般的にはドルとユーロは日本で、その他のマイナーな通貨は現地で両替するのがレートがいいです。

通貨によって手数料が違い、日本でマイナーな通貨を両替しようとすると手数料が高くなります。

現地のどこで両替するのがお得か?は、国にもよるので一概には言えませんが、銀行、街の両替所、ホテルの順にレートが悪くなって行くことが多いです。空港での両替は、レートがいい国と悪い国があり、なんとも言えません。

日本では両替所によるレートの差はあまりありません。少なくとも「騙された!」と思うほどの差はありません。しかし海外では両替所によってレート、手数料が全く違うため、慎重に両替する必要があります。レートが良くても手数料を別途上乗せされることもあるので注意してください。

日本の両替所では一度にたくさん両替すると特典が付いてきたり、クレジットカードで支払うことができる両替所があったりします。

④トラベラーズチェック
なくしたときの保証がついている分手数料が高くなっています。

手数料もさることながら、使えない場所が多いこともネックです。アメリカではスーパーなどでも不自由なく使えました(15年前くらいの話です...)が、他の国では観光地以外の場所で使おうとすると使えないと言われることがほとんどで、そのため使えるときにとにかく使ってしまう→お釣りで手元に残った現金が高額になる→セキュリティとしての意味をなさない、という状態になってしまいます。

クレジットカードを持っていなかった中学生の頃にはトラベラーズチェックはセキュリティの観点から重宝していましたが、現金をあまり持たずに旅行に行く今ではあまり利用しません。

長期間海外に行く人で、かつ一日の引き出し限度額以上の支払いをする予定がある場合を除き、活用する機会はあまりなさそうです。

シティバンクの口座を持っている人はトラベラーズチェックの発行手数料がかからないそうなので、検討してみる価値があるかもしれません。


この他に国際キャッシュカードでおろす、という方法やクレジットカードを使って自分の銀行口座からおろす、という方法もあります。

国際キャッシュカードを元々持っている場合は別として、短期の旅行のためにわざわざ作るのはあまりオススメしません。口座維持手数料やカード発行手数料が必要な場合もあり、手間とコストがかかるからです。

クレジットカードを使って自分の銀行口座からおろす方法は、銀行とカード会社両方に手数料を支払うことになるので、借金に抵抗がないのならクレジットカード会社からキャッシングしたほうがいいと思います。

でも、どちらも私はやったことないので実際のところどうなのかは何とも言えません。

また、国によっては日本でドルに両替し、現地でドルから現地通貨に両替するのが一番いい、という場合もあるみたいですが、これもまたやったことはありません。一度やってみたいですが、計算が複雑になって得なのか損なのかよく分からなさそう。。

持っている銀行口座やクレジットカード会社によって手数料や優遇条件など色々違いますので、時間があるなら自分にとってはどれが一番いいのか、比較検討してみてください。

ただ、今すぐどうにかして支払わないと!という場合や自分で色々考えるのはめんどくさいという場合の参考として、一般的には①クレジットカード②クレジットカード会社のキャッシング③両替という順番でお得だ、というのは覚えておいて損はないと思います。


フランスのクレジットカード事情

フランスはどこででもクレジットカードが使えました。

フランスで使えなかったのは、土産物屋で20ユーロ以下の品物を買ったときと、ラーメン屋だけで、その他の場所ではたとえ小額であっても断られませんでした。カードが使える場面でも小額の場合は現金で支払ったりもしましたが、1週間の滞在で現金は100EURくらいしか使いませんでした。

また、クレジットカードのシステムがとても進んでいて、カードを店員に渡すことが(ほとんど)ないので、(渡すよりは)安心です。日本(その他多くの国)では店員側にカードの差込口があり、店員にカードを渡しますが、フランスでは客側に差込口があり、自分でカードを差込み、PINコードを入力し、処理が終わったら自分で抜き取ります。レストランでもカードの処理をする機械がコードレスになっており、カードで支払いをするときもテーブルですべて処理してくれます。

PINコードが分かることは絶対ですが、逆にサインは一度も求められませんでした。2010年時点で、支払い方法としては一番お得で、しかも楽です。

一般的なクレジットカードでの支払い方は、以下の通りです。
①クレジットカードを差込む
②フランス語か英語かを選ぶ(店員が雰囲気を察して英語にしてくれることもある)
③PINコードを入力する
④カードを抜くよう指示が出たら、カードを抜く

②でうまく英語が選べないとフランス語で指示が出てしまいますが、なんとなくで乗り切りましょう。

高速代もクレジットカードで支払えました。詳しくはフランスでレンタカーを読んでください。駐車場の支払いなど、とにかく気軽に済ませられたので、英語の国ならともかく、言葉が分からない国では助かりました。

ヨーロッパに行ったのは久しぶりだったんですが、他のヨーロッパ諸国でもこれくらい進んでいるんでしょうか。少なくとも最近行った国の中ではもっとも先進的で便利でした。

パリの治安とスリ

身の危険を感じる、という意味では、滞在中ほとんど危険は感じませんでした。

1度雰囲気が怖いな、と思ったのは、フォーロムデアールです。レアールにあるショッピングセンターで、まだ7時頃でしたが、クリスマス時期で人が少ないことも関係していたのか、たむろしている若者たちが怖かったです。後から聞くと一緒に行った友人も同じように感じていたらしいので、まったく気のせいということもないと思います。しかし、余計なことをしなければ、そこに居合わせただけで何かされるということはないでしょう。

タクシーに乗ったのは着いた当日だけで、朝から晩(夜9時くらい)までずっと地下鉄とPERで移動していましたが、その中でも怖いなと思ったのはフォーロムデアールのあった駅だけで(それもフォーロムデアールを通った後で過剰に警戒していただけかもしれません)、身の危険を感じたことはありませんでした。

一方、スリには注意が必要です。実際、スリに遭いました。スリに遭ったのは私ではなく一緒に行った友人です。

友人の被害をブログで公開するのは気が引けますが、なるべく被害を受ける人が少なくなればいい、またもし万が一被害に遭ったときの参考になればいいなと思います。

コンコルド広場で信号待ちをしていると、UNICEFか何かの署名を求めてくる少女たちがいました。UNICEFという文字が見えると、もし善意で署名を求めているのだったら申し訳ないな、という気持ちもありましたが、余計なことには関わらない方がいいので、無視していました。

が、気がつけば友人は署名していました。あ〜署名してるな〜と思って他人のふりをして私は関わらないようにしていたのですが、さらに気がつけば友人が10EURを出していたのです。おそらく寄付を求められて10EURを出したのだと思いますが、「もっとちょうだい!」と詰め寄られていました。

そのときには友人も私も少女たちのただならぬ雰囲気に気づいていて、信号が青になると同時に「行こう」と言って振り切ろうとしたのですが、「分かった10EURでいいからちょうだいよ!」と言って彼女たちはついてきます。

それでもこのときはまだ私には財布をすられるという危機感はありませんでした。私は友人とは離れて歩いていて、友人は5人ほどの少女に囲まれ、大声で迫られていて、このままどこまでもついてきたらどうしよう、と不安を感じながら足早に歩いていると、隣を歩いていたおばさんがフランス語で何か言ってきました。フランス語は分からないと英語で伝えると、「YOU SHOULD CALL THE POLICE」と言われました。このときは少女たちがあまりにまとわりつくので警察を呼べと言われてるのかなと思い、友人にかけよると、ちょうど広場から出る辺りで少女たちは離れて行きました。

ああ良かった、と思って次の目的地へ向かっていたのですが、5分ほど歩いたところで友人が財布がないことに気づきました。

ここで私は初めて少女のスリ集団があるという話を思い出しました。そういえば周りを取り囲んで叩いたりしながら注意をそらしてすっていくと書いてあった。おばさんが警察を呼べと言ったのは、状況に対応してもらうためではなく、友達が財布をすられたよ、と教えてくれていたのです。何度も何度もスリの話は読んでいたのに、実際の場面ではすぐに結びつかなかったのです。そもそもずっと見ていたのに全然気が付きませんでした。自分にがっかり。。何で気づいてあげられなかったんだろう。

慌ててコンコルド広場へ戻ったのですが、財布は見つかりませんでした。もちろん彼女らが取ったとは断言できませんが、おそらくすられたのだと思います。

彼女らは相変わらずコンコルド広場で署名を求めています。「お金はあげるから、カードや免許証は返してほしい」と言いたかったですが、彼女らが取ったと決まっているならまだしも、さすがに言い出せませんでした。

ショックですが、このまま放置することもできません。とにかく警察へ行こう、ということになり、警察に向かいました。

私がフランス語で警察を何と言うのか分からないように、フランス人もPOLICEという単語が分からないようで(YOU SHOULD CALL THE POLICEと言ってくれたおばさんは特別だったんですね)、見つけるのには一苦労しましたが、中心地だからか幸い近くに警察署がありました。

すられたことと、電車に乗ることは関係ないですが、治安に不安を感じている状態で(スリが多いとも言われる)電車に乗る気にはとてもなれなかったので、歩いていける範囲にあり助かりました。

警察に着くと、まず記名して自分の番が来るのを待ちます。周囲はほとんどフランス語なので正確には何が起こっているのか分かりませんが、意外にもフランス人がたくさん被害を訴えて待っていました。

待っている間に、クレジットカード会社に電話をかけてカードを停止してもらいました。

ここで困ったのが、カード会社の番号です。ガイドブックに載っていたのが三井住友VISAカードの番号だけだったので、まず番号から調べる必要があり、手間取りました。これはカードを作ったときに一度調べればいいだけなので、調べておいて損はないです。また、カード番号もカードが手元にないと分からなくなってしまうので、行きの飛行機の中でガイドブックにでもメモしておいた方がいいです。

カード会社はコレクトコールの番号を用意しているらしいのですが、携帯からは使えずわざわざ公衆電話を探しに行ったのに、公衆電話でも使えませんでした。また、友人はイギリスの携帯電話だったので、日本のカード会社の番号にはつながらないと言っていました。日本の携帯電話からは問題なくつながりました。色々制約はあるようですが、待ち時間に携帯電話からすぐカード会社に電話できるとは便利な世の中です。

キャッシュカードも入っていましたが、これはすでに一日の限度額いっぱい引き出していたので、ホテルに戻ってからインターネットで停止の手続きを行いました。

暇そうな警官はたくさんいたのですが、聴取をする警官は一人しかいないようで、かなり待った後、個室に呼ばれ聴取されました。英語が少し話せる警官が聴取してくれました。ただ、あくまでも被害届を出すだけで捕まえるとかそういう話ではないです。

財布の中に免許証が入っていたので、「免許証を盗まれた」という証明書を発行してくれました。これはのちのちレンタカーする時に、役に立ちました。国際免許証だけでなく、日本の免許証の提示を求められましたが、今回の旅行で盗まれたんだと証明書を出すと、しぶしぶ貸してくれました。上司か誰かに確認の電話をしていたので、不運だと借りられないかもしれません。

この日はテンションだだ下がりで、警察から出たら雨が降り出していたこともあり、時間は早かったですがこのままホテルに戻りました。被害届を出して少し落ち着き、ある程度時間も経ったので多少立ち直ってはいましたが、とてもこの後どこかへ行く気分にはなれませんでした。

お金がないのもさることながら、クレジットカードやキャッシュカード、免許証の再発行など何かとめんどくさいです。それ以上にテンションもだだ下がりで、当然ながらすられていいことは一つもありません。

ただ、無差別にすられて、防げないのかというと、私はそうではないと思います。

以前別の旅行に行ったとき、旅行はよく行くが個人旅行は初めてという友人と一緒に行ったのですが、彼女はリュックで来ました。私はリュックは危険という認識があったものの、危険と言われているのでリュックで旅行したことはなく、実際にどれくらい危険なのかは分からなかったのですが、2週間ほどの旅行で明らかに彼女だけが何度もスリに狙われていました。

今回も、友人は(リュックではなかったですが)鞄を背中に回していて初めから無防備だなあ、と思っていました。危険じゃない?と言いたかったけれども、絶対すられると決まったわけではないので口うるさいような気がして言い出しにくく、結局最後まで言えませんでした。。

怪しげな少女に求められる署名を断ることもできましたし、往来で財布や現金を見せたのも軽率だったと思います。それにすられた時は、「財布を腕に挟んだような気がするがよく分からない」と言っていて、あまり注意していなかったようです。

つまり、隙を見せている人が狙われるということです。逆に言うと、気をつけてさえいれば被害に遭うことは(ほとんど)ないと思います。少なくとも気をつけていない人より被害に遭う確率は確実に低いと思います。

全財産を一カ所にまとめない、財布は見せない、鞄は体の前でぎゅっと抱きしめておく、電車では入り口付近に立たず席が空いていれば座る。

何事もなく旅行を終えられたとしたら、それはその国が安全だったからではなく、自分が十分に注意して、スリに付け入る隙を与えなかったからです。その他の危険も同じです。危険な場所には近寄らない、危険だと感じたらさっさと立ち去る。

観光客、特に日本人は大金を持ち歩いていそうだという理由で狙われるということもあると思いますが、日本が安全なだけに、外国でも危険に対してつい無頓着になりやすいということもあると思います。外国人観光客をよく見ていると、財布はすぐにしまうなど、彼らは気を付けるポイントはちゃんとおさえています。日本人だから狙われやすいということはありません。隙を見せている人が狙われているのです。

「気を付ける」それだけで楽しい思い出だけで帰って来られるのですから、ぜひとも気をつけましょう。

※もちろん中には気を付けていたけれども不可抗力で犯罪に巻き込まれる/た方もいると思います。あくまでも、注意を促して、今後少しでも犯罪に遭う人を少なくしたいという気持ちで書いています。

パリでクリスマス5 -イルミネーション

今回の旅行で目的地にパリを選んだ理由はクリスマスイルミネーションでしたので、かなり期待していました。

ちなみに日本ではこれまで、神戸のルミナリエと仙台の光のページェントに行ったことがあります。

が、パリのイルミネーションはそれほどでもなかったです。

もちろんないよりあったほうがいいことは間違いなく、確かにきれいで、夜のシャンゼリゼ通りの散策は楽しかったです。

でも、イルミネーションがきれいだからと旅行の目的地に選ぶほどかと言われると、それほどではありませんでした。

ルミナリエや光のページェントはその時期に合わせて見に行くことに価値があると思いますしイルミネーションに満足して帰って来ました。

しかし、一番きれいだというシャンゼリゼ通りのイルミネーションは、ちょうどその時期に当たればラッキーというくらいだと思います。

光の量だけで言えば、普段の銀座の方が明るいような気がします(シャンゼリゼ通りがだだっ広いことも印象に関係しているかもしれません)。

お店のディスプレイも日本の方がよっぽどクリスマスっぽかったです。観光地にはツリーが飾られ、スーパーにはサンタさんがいるのですが、街全体がクリスマス!という雰囲気かと言われるとそうではなく、どことなく控えめな印象でした。

もちろんパリの魅力はイルミネーションだけではありませんし、私は期待が大きすぎたのかもしれません。多分、クリスマスイルミネーションのためにパリを選ぶのではなく、パリに行く予定があってクリスマス時期だったからイルミネーションがきれいだった、のであればかなり満足して帰って来たのではないかと思います。

パリでクリスマス4 -開いているお店

イギリスの片田舎でクリスマスを過ごしたときは、開いている店が全然なく、食事はピザハットのバイキングで侘しい思いをしましたし、ウェブでリサーチすると「開店していたとしても、お店は予約でいっぱいで入れるレストランはありません、冷たいテイクアウトを食べるしかなく悲しかったです」と書かれていたりしたので、食いっぱぐれないだろうかと心配でした。

が、クリスマスでもレストランは一部開いていましたし、予約でいっぱいで入れないということもありませんでした。マクドナルドも開いてました。

クリスマスディナーを用意しているレストランが多数あるので、予算に余裕があれば豪華にディナーでもいいと思います(1万円くらいが相場っぽかったです)。前日に別の用事であるレストランへ行ったら、まだクリスマスディナーの予約ができるようでした。予約してしまえば安心ですね。

レストラン以外で開いていたのは、私の行動範囲では、ノートルダム大聖堂近くのお土産物やさん、場外競馬場、映画館くらいでした。

旅行の日程的に、物価も分かってきてそろそろお土産のことを考えようかな、と思い始めた頃、お店が閉まってしまったので、その点ではもうちょっと早く動き出しておくべきでした。ブランドのお店やショコラティエも、買わないにしても覗くだけ覗いておけばよかった。有名なショコラティエはクリスマスイブには行列ができていました。

まとめると、基本的にお店は閉まっているが、お土産屋さんとレストランは一部開いている。選択肢は少ないが「食べるものがなくお菓子でしのがないといけない」というほどに困ることはないので大丈夫!って感じでした。ま、開いているからという理由で入ったランチはおいしくはなかったですけどね。

ちなみに2010年は24日が金曜日でクリスマスが週末に重なっていて、さらに月曜日が休みのお店が多いそうで、暦的に便乗して長期間の休みを取るお店が多かったみたいです。

パリでクリスマス3 -クリスマスマーケット

フランスのクリスマスの醍醐味の一つはクリスマスマーケットです。日本でも最近は六本木ヒルズなどでクリスマスマーケットが開かれてますね。パリ市内のクリスマスマーケットはフランス政府観光局のウェブサイトでまとめられています。クリスマスマーケットはものすごく特別というわけでもないのですが、お祭りだけあってなんだか楽しい気分になります。

たくさん行ったわけではありませんが、シャンゼリゼ通りのクリスマスマーケットはオススメです。一番の理由は、わざわざ行かなくてもいいからです。シャンゼリゼ通りは頑張らなくてもなんだかんだ何度も通りますし、探さなくても行けばすぐ分かります。通りかかれば一日中やっているので、前回はあれを食べた、今回はあれを食べよう、次回はあれを食べたいという感じで、気軽に楽しめるのも良かったです。

在パリアルザス観光局で開催されるクリスマスマーケットもシャンゼリゼ通りで開かれているようでしたが、どこにあるのか分かりませんでした。もしかしたら違う場所なんでしょうか。

シャンゼリゼ通りのクリスマスマーケットは、シャンゼリゼ通りの中でもFranklin D. Roosevelt駅からコンコルド広場の辺りです。

小さな家のような屋台がずらっと並んでいます。主にお土産物と、食べ物、飲み物が売られています。子供用のアトラクションもありました。

売っているのはパリのお土産物や、日本の夜店で出ているような(他で売っていたら買わないような)物、ニットの帽子、マトリョーシカなどでした。見ているのは楽しいですが、掘り出し物のようなものはなく、ここでなくても買えるものがほとんどでした。

食べ物は、ジャガイモとベーコンにチーズをかけた地方の食べ物(左写真)や、ホットワイン、クレープなど様々で、寒いときに見るとどれも食べたくなります。

ただ、どれも馬鹿じゃないのっていうくらい大きいので、色々食べるなら、シェアするか残してもいいと思って買わないとダメです。かなりお腹いっぱいになります。

屋台の近くにテーブルがあるので、そこで立って食べることができます。足下が土で、雪で濡れていたので、とても寒かったです。





コンコルド広場まで行くと、クリスマスの時期だけ観覧車が設置されています。














夜もやっているので観覧車からシャンゼリゼ通りの夜景を見たかったのですが、混んでいて寒い中並ばないといけなかったので諦めました。








トロカデロ広場のクリスマスマーケットは地元の人が車でたくさん来ていました。

左の写真はエッフェル塔からトロカデロ広場を映したものです。一際明るいところがクリスマスマーケットで、エッフェル塔から橋を渡ってすぐです。

トロカデロ広場はパッシーに近いので、泊まったホテルから15分くらいで歩いて行けました。
クリスマスマーケットではありませんが、市庁舎前には特設リンクが設置されていました。クリスマスに特設リンクでスケートなんて外国っぽい!のでやってみたい気持ちはありましたが、実際やるかと言われるとけっこう勇気が必要でした、そもそも寒かったし。大人もそれなりにいるので、やれないことはないと思います。

パリでクリスマス2 -クリスマスミサに参加する

12月24日、25日にはクリスマス(イブ)ミサが開かれます。24日の日中にやっているところもありましたが、本番は24日の夜に行われるものと、25日に行われるものです。

各教会で行われていると思いますが、マドレーヌ寺院ノートルダム大聖堂などの有名な教会でも行われています。各教会のウェブサイトを見に行くと、ミサの時間が書かれているのでチェックできます。トップページは英語でも、コンテンツを掘って行くとほとんどフランス語のことが多いので分かりにくいですが、たとえばノートルダム大聖堂のウェブサイトでは2010年2月25日の予定としてChristmas Mass(フランス語ではMesse de Noël)というのがあります。

24日の夜中のミサも興味はありましたが、疲れて眠かったのと、夜中に電車が動いているのか、夜中のタクシーは安全なのか、不安があったので行きませんでした。旅行中は頑張りすぎないことも大切です。

そこで、25日の日中に行われているクリスマスミサに参加することにしました。各教会のクリスマスミサの時間をチェックして、時間がちょうど良かったノートルダム大聖堂のクリスマスミサに参加することにしました。

(ノートル大聖堂で)『クリスマスミサに参加する』には2通りあります。

一つ目は、ミサ中も観光客の出入りを規制することはないのでミサの時間帯に訪問して、ミサの声を聞きつつ観光する方法。この場合、ミサの中心部には入れませんが、写真を撮ることや途中での退出も自由です。雰囲気だけ味わって気軽に参加できます。

もう一つは、椅子に座ってまさにミサに参加する方法です。観光ではないですし、ミサ中に話したり写真を撮ったりするのは失礼なのでやってはいけません。

私はクリスチャンではないですが、ミサに興味があったので後者の方法で参加しました。冷やかしのつもりはありませんでしたが、入るときに引き止められたら諦めようとおもっていました。特に信仰を確かめられることはありませんでしたが、信者ではないので、後ろの方に座りました。

誤算は、当たり前ですが、すべてフランス語だったことです。これまでホストファミリーに連れられて行ったり、ミサには何度か参加していますが、いつも英語でした。なので、何が起こっているのか分かって状況に合わせて行動することができたのですが、フランス語なので一体今何をやっているのか分からず、最も参加しやすい歌も、全部フランス語なので歌えませんでした。プログラムも読めず、ほとんどの時間、訳も分からず周囲に倣っているだけになってしまったことは申し訳なかったなと思いました。

かと言ってミサに参加したことは後悔していません。ミサの終盤、周囲の人と「Merry Christmas」と言って握手しました。初めて、本物のMerry Christmasに触れた気がしました。

日本のほうが時間が早いので、日本の友達から「メリークリスマス!」というメッセージをたくさんもらい、私も「メリークリスマス!」と返していました。それは今日がクリスマスだからという理由で発せられるだけの記号のようなもので、自分も返さないと挨拶もできない人のような気がするというだけの理由で言っていることに違和感があり、あまり好きじゃないな〜と思っていました。

でもミサの終わりに周囲の見知らぬ人と交わした「Merry Christmas」は、今日という日を本当に祝っている言葉だと感じられ、知り合いと交わすメリークリスマスよりよっぽど繋がりを感じました。

本物のMerry Christmasに触れたというより、クリスチャンの方々の信仰に触れたと言った方がいいかもしれません。

信仰を同じくしない私が参加したことに賛否両論はあるかと思いますが、私にとっては非常に意味のある体験で、参加させてもらえてとても良かったです。



ちなみに、説教してくださった方も「Merry Christmas」と言っていたのですが(そこだけ分かった)、日本のカタカナ語のような感覚なんでしょうか?


※これは2010年に私が参加した場合の話なので、観光地以上に人・年による差があると思います。

パリでクリスマス1 -開いている観光地

2010年、パリでクリスマスを過ごしました。

クリスマス時期に旅行をすることになり、イルミネーションがきれいらしいということでパリを選びました。イルミネーション、クリスマスマーケット、クリスマスミサなど、いつもとは違ったパリを体験することができます。

ただ、クリスマスには観光地もお店もほとんど閉まってしまうので、注意が必要です。

年間のほとんどの日オープンしている観光地でも、12月25日は閉まるというところがほとんどでした。12月24日でもまだ開いているはずの時間に行っても閉まっていたりしたので、早めに閉めてしまうところもあるので注意してください。ただ、そんな情報はどこにもなく、行ってみたら閉まっていたということのほうが多いかもしれません。ちなみに5月1日のメーデーにもほとんどの観光地がクローズするようです。

そんな中で12月25日に開いていたのはポンピドゥーセンターとエッフェル塔です。

ポンピドゥーセンター

国立近代美術館、産業創造センター、現代音楽・音響音楽研究所IRCAM、公共情報図書館などの複合施設です。








夕方に行くと最上階(透明でチューブ状の展望台)から夕焼けのパリが眺められてとてもきれいでした。ただ、窓が汚れていて、写真を撮ろうとすると汚れが映り込んでしまうので微妙でした。。










通常でも深夜までオープンしているので、観光地としてはとても便利です。

ただ、2010年は100年に1度と言われる大寒波で、しかも夜、地上115メートル(2階)まで登ると、風が強く寒すぎて、とても綺麗な夜景でしたが、とてもじっくり楽しんでいる余裕はなかったです。。

地上で夜店で売っていそうな変なお土産を売っているお兄さんたちがいっぱいいるんですが、ホッカイロ売った方がよっぽど儲かるんじゃないかと思いました。

エッフェル塔は3階までありますが、私が行ったときは、階段も3階も閉鎖されていて、エレベーターで2階へ行くという選択肢しかありませんでした。少し前には雪で完全にクローズしていたみたいです。

もし行く時間が決まっているなら、あらかじめ予約しておくこともできます。時期が時期だけにそれほど混んでいなかったと思いますが、それでも並びました。寒い中並んでいると、隣をディズニーランドのファストパスみたいにすいすい進んで行く人を見ると羨ましかったです。

2階建てのエレベーターに乗って2階へ行くと、屋外の展望スペースと、室内にお土産屋さん、簡単なコーヒーショップ、トイレなどがありました。室内っぽくはなっていますが、風がないだけましなだけで、寒かったです。

上階に係員はいたのかいなかったのか、トイレも帰りのエレベーターもかなり混んでいるのに整理する人はおらず、カオスでした。どんどん前に出ないといつまで経っても帰りのエレベーターには乗れませんでした。あらかじめトイレは済ませて、時間に余裕をもって行った方がいいと思います。


他にも開いている観光地があるかもしれませんし、今後もこの二つが開いているとは限らないので、あらかじめ調べることをお勧めします。



ホテル検索サイトHoteloogle

ホテル探しするときに使うサイト『Hoteloogle』色んなホテル予約サイトの情報を集約してくれるのでとても便利。

使い方は、都市とチェックイン、チェックアウト、人数、客室数を入力してSearchするだけ。このとき、都市名をアルファベットで入力するとリアルタイムで検索候補を教えてくれます。検索自体は日本語でもできます。

絞り込み検索も充実してるので、特定のランドマークのそばのホテル、といった探し方も簡単です。

注意しないといけないのは、部屋タイプと税金です。まちまちなのでよく確認してください。

Hoteloogleは検索サイトなので、ホテル予約はそれぞれのサイトで行います。

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